「カグラバチ」5巻部分のネタバレ感想【46話以降も更新】

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漫画「カグラバチ」のネタバレ感想です。5巻部分の38話以降の内容について書いています。

37話以前の感想は、下記リンク先でお読み下さい。

「カグラバチ」1巻部分のネタバレ感想【9話以降も更新】

「カグラバチ」2巻部分のネタバレ感想【18話以降も更新】

「カグラバチ」3巻部分のネタバレ感想【27話以降も更新】

「カグラバチ」4巻部分のネタバレ感想【36話以降も更新】

「カグラバチ」6巻部分のネタバレ感想【49話以降も更新】

⚠注意 ※この記事には、「カグラバチ」の最新話までの重要なネタバレが多分に含まれています。

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第37話「対等」ネタバレ感想【カグラバチ】

チヒロが妖刀を取り返したところで〆は熱いですね。毎回、良い引きで終わります。

Mr.イナズマの姉ちゃんの「雷はね」「良い子にはおっこちて来ないの」「お空が悪者を懲らしめるために降らせてるんだって」という台詞が、本人の前でもう一度再現されたのも上手かったです。

尽きたはずの刳雲が最後の力を振り絞った描写には、六平家の主を守った感じが出ていました。

あの「蔵」への侵入から淵天を取り戻すまで場面には、他にもチヒロと伯理の対等な関係や、伯理と京羅の親子の愛情のあり方など、複数の要素が掛かっています。

ただ、状況的に商品にされた人達がまた人質にされそうに思えます。前みたいに、京羅が自分に手を出したら商品を絞め殺すぞとか言って。もう競売が始まっているから殺すに殺せないってことでしょうか。

もしかしたらチヒロと京羅が戦っている間に、伯理が商品の人達を助けていくのかもしれません。柴は生き残った濤の相手をする気がします。

顎髭濤は、自分達が全員生きた状態なら仲間を拷問させないために敗北を認めましたが、仲間が命に代えて戦果を残すのを目の当たりにするとその意志を汲んで抵抗しています。

再度人柄の良さが描かれました。ですが、投降ルートが断たれてしまった気もします。今回も殺されませんでしたし、あの顎髭と女の子にはどんな役割が残されているんでしょうね。

チヒロは宗也と天理を斬れなかったため「俺だけが甘かった」と思っています。伯理に気を使っていただけでなく、漣家の親子関係を自分に重ねていた事にも原因がありそうです。

特に天理については強く感情移入しています。これまで景気よく悪人を斬ってきたチヒロが天理について特別感情を動かしていたのは、そういった部分が大きいように見えました。

一方、京羅は天理の死について、敵戦力を暴く価値のある死だと納得していました。顎髭濤すら酷く後悔しているのに、めちゃくちゃ屈折していますね。才能がないと思っていたから伯理への虐待を見過ごしていたのもドライですし、かなりの毒親です。

しかし、あらかじめ緊急用扉を破壊しており大体のところ彼の思惑通り事が進んでいるため、戦略では京羅が一枚上手でした。伯理覚醒はかなりイレギュラーな要因でしたから、知略戦では実質的にチヒロ達が負けています。

京羅は競売で「こちらは華夜一族の肉片」「かの一族に関する数多の言い伝えはその特異体質に〜」と言っていました。この華夜一族って「氷の肌の女」の事ですかね。死んでしまったから肉片だけでも売ろうとしているのでしょうか。別人なのかもしれませんが…。

京羅は、自分と伯理の間にはもう繋がり(愛情)などありはしないから「蔵」に干渉できないと思っていました。で、伯理の方にはあった訳ですけど、繋がりって伯理の一方通行の感情で成立はしないはずです。34話の「お前達は私のことを愛していないのか?」の台詞の後には「私もだよ」「この繋がりがあるからこそ〜」と続いていましたし。

ですから、京羅の方にも情は残っていた訳ですね。まぁ、漣家の歪さを象徴するペンチを京羅の「蔵」に入れてるので、ドロドロとした感情もかなり混じっていると思いますが。

伯理も「蔵」の能力の習熟が進めば、京羅みたいに内部の構造を変化させられるようになるはずです。しかし、敵をあの空間に放り込むのは難しそうなので、戦闘に使える機会は意外となさそうですが。

何かあった場合、ヒナオやシャルなどの非戦闘員を「蔵」の中に入れて守る展開はあるかもしれません。

柴も「(妖術を)そんな急速に扱えるもんじゃないよ」と言っていましたけど、伯理の成長速度半端ないですね。即戦力になっています。

そうして伯理が京羅の「蔵」に人や物を投入できるようになったおかげで、勝ち筋が見えてきました。ああして活躍することで、対等な仲間という感じが出てきています。

チヒロの侵入を見た京羅が珍しく感情的になっており、2人が向かい合った場面ではボス戦特有の緊張感が漂っていました。今話は、しっかり決戦直前の盛り上げが出来ていたんじゃないでしょうか。

第38話「競合」ネタバレ感想【カグラバチ】

今回、手榴弾が出てきたことには驚かされました。作中では皆刀を使っているので、これまで銃器や爆弾が存在しない設定だと思っていんたんですが。

伯理も普通に爆弾と認識しています。近代兵器・現代兵器を使う敵が少ない事に何か理由があるんでしょうか。チヒロも必死に避けていたので、威力は申し分ないはずですし。

そういった事にも何か設定がありそうです。

チヒロが淵天を装備して京羅の「蔵」に入らなかったのは、伯理が他人の玄力を介した転送を習得した事に気づかれたくなかったからですね。

チヒロの玄力のこもった淵天は伯理の能力で「蔵」から出せましたが、そうすると「商品の人達にチヒロの玄力をこめて転送すること」に考えが及ぶかもしれませんから。

あの玄力付与でかなり消耗してしまいました。他作品ですが、ハンターハンターのモラウやレイザーは自分が作った念人形を回収して、その分のオーラを回復させています。

チヒロも金魚を回収できれば、その分だけでも玄力を元に戻せられると思うんですけど。設定上無理なのかなぁ。

伯理は、妖術の習熟が早過ぎです。何気なく「俺は今」「淵天も転送可能になった」とか言って瞬時に習得しており、まるでゲームのRTAでもやっているような感じです。

伯理の転送能力は、京羅の「蔵」から自分の「蔵」だけじゃなくて、京羅の「蔵」から現実世界の任意の場所?(自分の周辺限定?)に送れます。

今後、助けたい人や奪取したい物が出てきたとしても、チヒロが玄力をこめた瞬間に伯理の転送能力で保護できるはずです。

「蔵」の能力は思っていた以上にヤバかったです。爆弾を大量に貯蔵しておけば自分の周囲を爆破し続けられますから。

まぁ、「蔵」の外では妖刀の所有者に敵わないらしいですが、中途半端な奴は爆弾連発だけで難なく倒せるでしょう。

更に伯理は、京羅が武器を出して天理がそれを威葬で飛ばしていた攻撃を1人で行えるはずです。

映像だけを見せる「下見会(プレビュー)」も騙し合いや心理戦などで役立ちそうです。

「登録(仕込み妖術)」は反発的な玄力に対して強制力がないとの説明がありました。2話でヤクザの親分が毘灼について語ろうとしたら、体内から木が生えてきて殺されていましたね。あれも仕込み妖術というやつでしょうか。

最初に見た時はどうすれば自衛できるんだろうと思いましたが、意外と楽に対処できるみたいです。

ただ、伯理・京羅の「登録」は無機物も対象にしていますから対策が難しそうです。「蔵」に貯蔵した爆弾を周囲にばら撒いているだけでも脅威なのに、応用もかなり利きそうですし。

「登録」の説明には、「妖術師自身〜拒絶できる」「淵天には千鉱の玄力がこめられてあるため登録に対抗でき」とあるので、チヒロも妖術師扱いみたいです。

広義の意味では、妖術を使えなくても玄力を使える者を妖術師というのでしょうか。妖刀を介してでも妖術を使っているので妖術師扱いなんですかね。

また、チヒロが斬った手榴弾を転送して会場にぶちまけた光景は、あんまりにも雑で豪快だったので少し笑えました(笑)。楽座市の破壊という伯理の念願が叶い、満足気に笑った良いシーンのはずなんですが、B級映画的な大味の面白さもありました。

31話にあったB級映画風カラー画の「憤怒の炎に焼かれて死ね!!」の煽りそのままですね(笑)。

京羅は段々と追い詰められてきて余裕がなくなっており、「……ガキ共が」「全員もどれ」と珍しく荒っぽい言い方になっています。

中でも「最善はハクリを信じることだった」と責められた事を思い出している時が一番苛ついていたようでした。「ピキ」って(笑)。

京羅は、錦に対応する動体視力とそれに動じない胆力を持っていますから、「蔵」を継承して威葬を失う前は滅茶苦茶強かったんでしょうね。

京羅が死んでも「蔵」は消えないようなので、管理者がいなくなった「蔵」を伯理が継承する流れになってきました。また、商品の人達を殺すと言って人質にしたのもハッタリでしたし、チヒロ達が達成しなければならない事が段々と少なくなっています。

それに、真打の競りが始まったことで楽座市編の終わりが見えてきましたね。

どういう結末になるにしろ、真打は神名備に渡ると思います。そして次の章で剣聖や斉廷戦争で妖刀を振るった者達に焦点が当たるんじゃないかと予想しています。

第39話「超えろ!!」のネタバレ感想【カグラバチ】

京羅はかなり強かった、というか超優秀でしたね。

会場での進行・「蔵」内部の大規模な改変攻撃・チヒロの超速に合わせた手榴弾の転位など、伯理よりも多いタスクをこなしていました。

投げられた淵天を普通にサーベルで弾いてるので、剣術や接近戦も相当できるんでしょう。今回は相手が悪すぎただけで。

ただ、壇上の京羅は映像らしいですが、壇上に上がろうとした侵入者をどうやって始末しているのかに疑問を持ちました。

天理は京羅が転送した武器を威葬で放っていましたから、これまで京羅は1人で武器を飛ばせないと考えてきました。

でも壇上の京羅は映像なのに、侵入者は刃物を突き刺されて殺害されています。雑魚を殺せるくらいの速さでなら武器を飛ばせるのか、雑魚にしか通用しないくらいの早さで相手の体内に直接転送しているのか。

チヒロとの勝負の方はあっさりと方がつきました…と思っていたら真打の実演? をするみたいです。

真打の力とは一体何なんでしょうか。命滅契約と箱の二重のセキュリティがあるようですが。

「真打にだけは命滅契約だけじゃ制限しきれないほどの力があるんじゃないか?」と神名備に言われていたので、箱を開けられれば部分的な能力を使えるとかですかね。

そして京羅は箱の制限の解き方を知っていると。だとすれば実演の意味が理解できますけど、実際のところは分かりません。

京羅は、致命傷を負っても楽座市への執着を捨てませんでした。ただ、楽座市は今回で終わりですね。「蔵」の継承の儀式が行えずに京羅が死ぬと、「蔵」の能力を使って楽座市を運営できるのが伯理だけになってしまいますから。

楽座市を存続させるという意味でも「『最善』はハクリを信じることだった」という事のようです。その辺のところを割り切った悪あがきだとすると、何だか虚しい感じもします。

また、伯理の転送能力は便利過ぎだろ等と前の感想で書きましたが、「転送には大きな負担がかかり、無理をすれば脳が焼ける」という制限がありました。今後は要所要所で使っていく感じになりそうです。

チヒロはこれまでも漣家の親子に自分と父親を重ねてきており、今回もかなり感情移入してました。この事については、予想より長く擦っています。

彼は余った金魚を回収して、多少玄力を戻していました。商品の人達に接触させていた金魚も回収できればいいのですが、付与したものは回収が不可能なのかもしれません。

真打落札組は、スポーツ漫画によくいる観客席で実況し始める有力選手みたいになってました。チヒロが京羅の実演? で戦い出しても実況中継を続けて欲しいです。

何かくわえてる男性の方は戦争経験者のようなので、柴や薊と面識がありそうですね。

ヒナオが車から降りて、チヒロ達が助けた商品の人達を確認しにいっています。ヤクザがその辺をうろついている場所なので危ない目に遭わなければいいのですが。

これまで楽座市編はチヒロと緋雪が戦って〆となるのではと予想してきました。

しかし、チヒロがかなり消耗している一方で、おそらく緋雪は大して消耗していないでしょう。ですからチヒロと緋雪が戦う線は怪しくなってきたと感じています。

このまま戦っても万全からは程遠いチヒロが負けちゃうのが目に見えていますし。チヒロが双城と再戦した時みたいに、緋雪が消耗すれば戦う可能性が出てくると思いますが。

楽座市編は京羅を倒して終わりになるか、再度毘灼の介入があって終わるかのどちらかになりそうです。チヒロと緋雪が協力して、真打の実演をする京羅と戦う展開もあるかもしれません。

第40話「一端」のネタバレ感想【カグラバチ】

遠距離から当然のように能力を発動させる剣聖のラスボス感ハンパないですね。毘灼の頭領も悪くはない風格ですが、完全に見劣りしていました。

能力使用時に目が真っ黒になった剣聖は、とてもまともな人間には見えませんでした。というか、もはや人間にも見えなくなっていました。能力の影響を受けていた京羅の目も同じように黒くなっています。

京羅が真打の力を使おうとした時に剣聖が何らかの影響を与えたという事は、神名備が自分を保護している事に不満を持っているんじゃないでしょうか。少なくとも「世のため人のために、もう真打は使われるべきじゃないんだ」という感じではないですよね。

やっぱり無理矢理監禁されているっぽいです。

真打の描写も別格感がありました。鞘から抜かずに斬る事ができるとは…。

京羅は後数秒で絶命する怪我を負っており、しかもそこからダメ押しの「涅」数発を受けて血反吐を吐いていたのに、瞬間的にチヒロとの距離をつめています。

真打には再生能力でもあるんでしょうか、それとも壊れた体を無理やり動かしているんでしょうか。

京羅の意識はあるようですが、チヒロは京羅の人格かどうかを疑っています。精神的にも何らかの影響を受けているのかもしれません。毘灼の頭領も主導権がどうのと言っていましたし。

また14話で、双城が精神感応の妖術を使うクソガキにトラウマを見せられ、花畑と大勢の人が吊るされている光景が描かれました。その画が真打の能力「勾罪(まがつみ)」で現れた花畑の画に似ています。

もしかしたら双城は、少年時代に真打の能力で周囲の人間を殺されたのかもしれません。

蝶が京羅の手から体内に侵入すると花畑は消えました。その後、京羅の背後に巨大な蝶の羽が出現しているので、花畑ではなく蝶の方がメインの象徴なんでしょうね。

血の海のように広がった地面も、そこから生えてくる不気味な花々も、ドス黒く大きな蝶の羽も、全ておどろおどろしい感じです。伯理が言っていた通り、ホント「…なんだよこれ」という状態でした。

でも、チヒロが床下に潜った京羅に「涅」を撃ちまくる画は容赦なさ過ぎて少し笑えましたw あれは、ちょっと京羅に同情してしまいます。

妖刀の所有者達は、何となく神名備の拠点の地下とかに幽閉されてると思っていたんですが、「日本のどこかしら」ですから居場所が全く不明のようです。

しかし、神名備のトップっぽいお爺さんと神名備の重鎮2人で真打の箱に大掛かりな封印を施しているのに、六平擁護派はよく全ての妖刀を所持した国重を独自に匿っていられたなぁと思います。特に真打は、上記3人に同意を得るのも無断で持ち出せるのもおかしいですよね。

トップっぽいお爺さんは、薊に「だからこそ(チヒロと淵天のことを)知っていたのなら大問題…」と言っていたので擁護派ではないと思っていました。しかし、あの時は演技していただけで実は擁護派だった可能性もありそうです。

でなければ、あまりに妖刀の管理が杜撰だった事になります。六工を所持する国重は匿ったけれど、チヒロと淵天の存在は知らなかった…というのも少し無理がありますよね。

今回、毘灼の目的は真打を神名備に落札させる事だと柴に話させていたので、やはり次の章は妖刀の所有者達を巡る争いになりそうです。

「(神名備の)内部のいざこざは必至」ですからねぇ。18話では妖刀を奪おうとしていたという幹部のおっさんも描かれていますし、真打を回収した直後から神名備は大荒れしそうです。

ただ、妖刀の所有者達の居場所を移動させるなどして殺すための糸口を作るとしても、神名備に内通者がいないと暗殺は難しそうな気もします。

遠距離から千里眼のように監視できるのならば、場所が割れた瞬間に空間転移して殺しにいけばいいですが。

毘灼の頭領は、会ったことがないはずのチヒロに「大人びたな」と言っているので、千里眼的な能力を持っていそうです。あのぐるぐる目もマキマさんみたいですし(笑)。

今回の「…さてどうなる」と言った時は、普通に会場から見ていただけかもしれませんけど。

というか、毘灼の頭領は京羅に真打を使って欲しかったのですから、チヒロと戦う意味は無かったことになりますね。前に戦ったのは、本当にチヒロの様子を見たかっただけだったみたいです…。

毘灼の会食シーンで盆栽妖術師の横に座っていた女性は、国重殺害の実行犯かもしれません(ニーソみたいなの履いてた人)。

柴はまだ濤と戦ってるんでしょうか。片手に怪我を負っているにしても相手も満身創痍ですから、実力差を考えればちょっと手間がかかり過ぎている気がします。

一端とはいえ真打の能力が既に使用可能になりましたから、妖刀と関係のない話ができる状況ではなくなってしまいました。

今後、剣聖や他の所有者たちが物語の前面に出てくると、完結に向かっているというような雰囲気が出てくると思います。

妖刀を巡るゴタゴタが片付いたらチヒロが戦う目的がなくなりますね。妖刀の次は斉廷戦争で戦った「敵」が出てきて、新章が始まるのかもしれませんが。それとも、短い巻数で綺麗に完結するんでしょうか?

緋雪はいいところで登場しました。チヒロとの共闘はほぼ確定なので、派手な見せ場を作れればかなり株を上げそうです。他に京羅と戦える奴がいませんから、緋雪が京羅を追い詰めると思うんですが。

何にしろ、来週は緋雪の派手なバトルが見れそうです。

第41話「熱狂」のネタバレ感想【カグラバチ】

剣聖が更にヤバイ奴になってきましたね。

京羅は「何か……頭の中に」「入りこんでくる……!!」と言っていました。彼は、真打か剣聖のどちらが意識を乗っ取ろうとしいてるのかを悩んでいましたが、それは上記セリフの次のコマで描かれている剣聖の方なんだと思います。

精神干渉して他人の体を乗っ取ろうとするとか、何でもありになってきました。精神を蝕むところは、妖刀村正伝説を彷彿とさせます。

しかし京羅は粘りますねぇ。「蔵」の能力で死闘を繰り広げ、致命傷を真打の力で凌いで戦い、更に精神干渉を跳ね除けてチヒロと緋雪の相手をしています。ラストの熱いモノローグ「漣家(わたし)の商品(モノ)だ」を見た後では、最早死ぬイメージが湧きません。

真打は力の一端しか発揮していないのに、3つの能力を使っています。「蛛(クモ)」は妖刀所持者のチヒロですら避けられない早さで発動しており、「蜻(トンボ)」は食らわなかったものの触れるだけでヤバイ効果があるようです。

ただ、「蛛」を使用した時に真打を床に突き立てているので、あれが発動に必要な動作だと知っていれば回避できるかもしれません。その知識がない場合は、初見殺しになりますけど。

「蜻」も「蛛」で相手の動きを止めて使っていたところを見ると、速度が遅い能力ではないかと推察します。緋雪は「蜻」がかなり接近していた位置に転送されましたが、余裕で対処していますし。

でも一番ヤバそうなのは「蜈(ムカデ)」でした。チヒロも緋雪も相当キツそうに防御しています。全方位攻撃だから近づくのも難しいでしょうし、緊急の防御としても使えそうです。

それに、「蜈」だけは真打の刀身が鞘からほんの少しだけ出ているので特別感があります。

身体能力も上がっているみたいで、淵天を振るうチヒロや炎骨の「手」を使う緋雪相手に、剣術だけで対応していました(ムカデを使う直前)。あれ何気にヤバイですよね。同じ事が出来る奴がどれだけいるんだよと思いました。

しかし、能力が虫ばかりです。真打を使い始めた時に現れた蝶も、何かの能力を持っていそうです。

真打の影響なのか「蔵」内部が不安定になっていましたが、まだ人質になっている人達が危険な状況にあるのかもしれません。何だか京羅の「蔵」は崩壊しそうです。

チヒロは、緋雪の軽口にわざわざ付き合って、張り合うような態度を取っていましたw すぐに使用するつもりだったとはいえ、吸収した炎骨を見せつけるように出してもいます。

というか、「炎骨」の炎を付与した「涅」を放っていましたが、そんな事できるんだと驚きました。RPGゲームの属性攻撃みたいです。

ゲームなら炎は虫・植物種族に効果大みたいな属性の相性がありますけど、そういうのは「カグラバチ」には実装されてないんですかね(笑)。

そして、心の中で実況中継を始める多福くん…。

そして、今週も出番がない柴さん…。

救出された人達を見に行ったまま描写がないヒナオも気になります。あれが単に「人質にされていた人達の確認をしたよ」「Mr.イナズマのお姉ちゃんはまだ捕らわれているよ」ってだけの描写ならいいのですが。

今週の戦いでは京羅が一方的に攻めているだけでしたが、疲労しているチヒロはともかく、緋雪はまだ本気を出していませんでした。全力の緋雪と、真打の力の一端「勾罪」を使う京羅のどちらが強いんでしょうね。

次号で炎骨の「脊柱(せきちゅう)」が見れると嬉しいです。

第42話「全部」のネタバレ感想【カグラバチ】

緋雪のチヒロを殺す覚悟が冒頭で描かれて、次に全部を助けるのは無理だと諦めかけた描写からの、チヒロの「蔵」突入は熱い展開でしたね。緋雪が救えなかった全部をチヒロが救おうとするのは、最高に主人公していました。

あの行動を見て緋雪はチヒロを認めたでしょうから、今後戦ったとしても殺すという選択をしなさそうです。

楽座市編でチヒロと戦う可能性は低くなったんじゃないでしょうか。ボロボロのチヒロとまだまだ動ける緋雪のコンディションの差が大きいですから。今後は、るろうに剣心の斎藤みたいな立ち位置になるのかもしれません。

チヒロは伯理の思いを汲んで、かなりハイリスクだった宗也との戦いに水を差しませんでした。そして今回は、伯理がチヒロの思いを汲んで、死ぬ危険性が極めて高い「蔵」へ転送を決めたのも良かったです。

チヒロと伯理は、上記のようにどちらかが相手のために決断・行動をしたら、その後立場を入れ替えて同様の事をしていますね。

「蔵」には何人くらい取り残されているんでしょう。今回描かれたのは4人でした。

平気で人身売買を行う京羅が、人々が取り残された「蔵」を維持するために命がけで頑張っているのを見て何だか複雑な気持ちになりました。この人、ずっと頑張る方向性を間違えている感じです。親としても間違えているので、ひどい毒親になっていますし。

先週の最終ページ時点の京羅はまだまだ自我を保っていけそうでしたが、そんな事はありませんでした。

「出ていけ!!」と思っていて何とか「蔵」を保とうとしているので、ギリ自我が存在するようですが。

真打から血? 触手? 蔦? のようなものが生えていましたね。

以前、チヒロと伯理は管理者が死んでも「蔵」は残ると予想していましたから、京羅が死んだだけでは自壊はしないはずです。

真打は「蔵」を崩壊させようとしており、楽座市の会場も侵蝕しています。植物で周囲の空間を侵蝕して崩壊させていくのが真打の本質なんでしょうか。

しかも今回は人間にも草が生えています(こう書くと違う意味に見える)。

また、今回京羅が「蜈(ムカデ)」を使用した際、前回のように地面に花々を作り出しませんでした。花畑を作ってから「蜈」を発動させたのは単なる演出だったんでしょうか。あれの有無によって性能は変わらないのかもしれません。

淵天の遠隔操作は玄力を込めた分だけ使用可能でしたが、真打の「勾罪」が同じ仕様なのかどうかも気になります。真打の場合は所有者以外の人物が握って玄力を込めていますから、淵天のような玄力の制限はないのかもしれません。

剣聖的には、神名備に真打が渡るのはNGでしょう。自分が暗殺された後に、命滅契約を神名備上層部の妖術師か、彼らに都合のいい人物に更新される可能性があります。

会場で真打を暴走させて、真打の競売を潰そうとしていますし。まぁ、神名備が真打を落札しようとしている事情を把握していないだけなのかもしれませんけど。

京羅の命は「持って数秒」との事です。しかし、彼が死ねば即真打の暴走が収まるんでしょうか。

京羅の死体が操られる、という事があるかもしれません。そもそも半死半生の京羅が動き回っている現時点で、回復とか体を強制的に動かすとかの力が働いているはずですしね。

死体を操作出来ないとしても、京羅が死亡する直前に剣聖が何かカマしそうです。

最終的に剣聖がどうなるかは分かりませんが、楽座市編の最後か次の章で自由になるための行動を起こすんじゃないかなぁと予想しています。

多福は、緋雪の本音を引き出す役を頑張ってこなしていました(回想で)。

柴さんも良いタイミングで現れて状況を解説し、チヒロと伯理を一生懸命制止することで場を盛り上げていました。

緋雪は柴の事を知りませんでした。元神名備だから面識があるのかと思っていましたが、緋雪が神名備に入ったのは結構最近なんでしょう。まぁ、若いですしね。

京羅がようやく死にそうですが、真打が大暴走して混沌とした状況となってきました。真打にはまだ秘められた力があるみたいなので、更にとんでもない事が起きそうです。

ただ、主人公のチヒロがもうボロボロですから、ここから長丁場の戦闘はないと思います。京羅の暴走を止めるも真打は神名備に渡ってしまう、という形で楽座市編は終了しそうです。

第43話「全う」のネタバレ感想【カグラバチ】

今回で京羅が死んで真打の脅威が収まったのは意外でした。もう少し引っ張ると思っていたんですが。

京羅は、楽座市がなければ家族でどういった生活を送っていたのかを一瞬想像していました。

あの想像の中には、京羅・奥さん・宗也・伯理・天理しか登場していませんでしたから、濤の女性と変な三つ編み顎髭は京羅の子供ではないみたいですね。

…と一度は思いましたが、濤の女の子は「パパ!(25話)」と言っていました。親子なのに、想像の中の家族には入れてもらえなかった? それとも親子じゃないのにパパと呼んでいた?(側室の子的なアレか?) 謎です…。

家族の想像では除外しといて女の子と顎髭三つ編みが京羅の子供だったら最低ですけど(笑)。でも京羅はそういう事を平気でしそうな気もします(笑)。

というか、あの2人どうなったんでしょう。柴に殺されているというのが妥当な末路でしょうが。

結局、京羅は最後まで楽座市を否定しませんでした。ただ、全うしたと思っている者の中に伯理が含まれていたので、楽座市自体を守りたかったというよりは、「自分が人生をかけた楽座市」を全うしたかったんだろうなと思います。

でも、これまで目を逸らしていた伯理をきちんと見て死んでいった事は、伯理にとっての救いになったはずです。

「最善はハクリを信じることだった」と言ったチヒロに、「お前の言う通りだ」「……六平千鉱」と言ってもいます。

そうした後悔を抱かせながら、章ボスを正座させて死なせた終わらせ方も中々味があって良かったです。

一つ前の双城編はラストが死闘だったので、楽座市編も最後はああいう感じになるのかなと思っていました。ですが、今回はバトルより人間関係や人助けがメインだった気がします。

いや正直に言うと、それよりも京羅が滅茶苦茶粘ったなぁという印象の方が強いです。

真打の精神干渉を退けて「終わらんぞォ」「邪魔者をぶち殺せェ クズ共!!」ですからね(笑)。初登場からのキャラの変遷が凄いです。

また、宗也の死体の顔がこれまで描かれなかったので、死んだ事に確信が持てませんでした。しかし、今回しっかりと白目を向いた顔が描かれましたから、やっと安心できました。

1割くらいの確率で、実は死んでいなかった展開をやるんじゃないかと思っていたので。

最後のページに「楽座市編は完結へ」と書いてありますから、やはりチヒロは楽座市編ではもう戦わないみたいです。

剣聖が京羅を介してチヒロと会話するとか、大技をカマすとかがあるんじゃないかと予想していたんですが、そういうのはなさそうな感じですね。真打を手から離してしまったので、前回予想した死体を動かすというものなさそうです。

緋雪も自分が及び腰になった人命救助を達成された後では、殺す気になれないでしょうし。

後1話で終わるのなら毘灼が再度介入してくる事もないですね。普通に、余力のある緋雪が疲労困憊のチヒロを抑えて真打をゲットするのかな。それで神名備上層部へ渡されるという流れになるのでしょうか。

44話は楽座市編最後の大事な回ですから、重要な展開・セリフがいくつか出てくると思います。

第44話「閉幕」のネタバレ感想【カグラバチ】

チヒロが神名備に入るのは予想外でした。というか、神名備は受け入れてくれるんですね。

今はチヒロが戦力に加えろと言っているだけですが、加えないと話が進まないので最終的には入る事になると思います。あの決めセリフの後で入れてもらえなかったら笑えますがw

双城編でチヒロが入院していた時、薊が「神名備内には六平のことをよく思っていない連中が…(11話)」と言っていました。加入後は、そういう神名備上層部の国重アンチみたいなのと一悶着ありそうです。

チヒロが落ち込んでいた伯理を気遣っていました。楽座市編が始まった頃は、ここまで親しくなるとは思っていませんでした。更に親交を深めれば、唯一無二の親友になりそうです。

助けられたMr.イナズマのお姉ちゃんが、「氷の肌の女」が掴めなかった檻の外の希望を手にしていました。ああいう人助けをすることが伯理にとっての希望にもなるんだと思います。

チヒロが神名備に入ったら、伯理と柴の扱いがどうなるかが気になります。 チヒロだけが神名備の戦力に組み入れられて2人は協力者という形になるんでしょうか、全員一緒に神名備入り、なんて展開は無理がありますかね。

柴は、元神名備ですから古巣に戻るだけです。しかし、楽座市の主催者の息子であるハクリは難しそうですね。大罪人の子供を、ああいった組織にホイホイ入れるとは考えにくいですから。

緋雪がチヒロとの会話で「あ?」等と言って威圧するわ、殺意MAXの顔つきになるわで、京羅と戦っていた時よりもチンピラ風味が増していましたw。

神名備の立場としてチヒロを殺さなければならないと気負っていたからでしょうけど。チヒロが神名備に入ったら、どういう態度で接するようになるんでしょうね。

今回、真打を神名備に落札させたのは毘灼の想定通りだと注意を促したので、有事の際にチヒロと緋雪が円滑に協力できるようになったと思います。毘灼の襲撃とか神名備の内紛とかが起こったたら、またタッグを組みそうです。

多福の結界は便利すぎですね。多少、離れていても問答無用で対象を結界に取り込んでいます。

双城に仲間を殺されて曇ってしまったカザネとのイベントも次の章で起こると思います。大きな軋轢が生まれた後になんやかんやあってチヒロを認める、という流れのやつが。

対刳雲特選部隊・隊長の「萩原」は、双城編の最後で両足を落として意識不明と言われていました。彼も意識を取り戻して、チヒロと再会しそうです。

結局、真打落札組の人達は実況中継だけして帰っていきましたね。しかしあの人ら、真打が暴走してるとはいえ緋雪・多福と連携して事態に対処するべきだったのでは? 小悪党に真打が奪われる可能性もあったと思うんですが…。

「緋雪が回収するからオールオッケー〜♪」みたいな考えだったんでしょうか。

濤の生き残った2人は、今後出番があるかどうか微妙な感じですね。結局、あの2人が京羅の子供だったのか分かりませんでした。すごく気になります。

チヒロや緋雪が真打を握っていましたが、能力の一端「勾罪」が発動する条件は判明していません。単に刀の柄を握るのが発動条件ならば分かりやすいのですが。

次号からは新章です。チヒロが神名備に入り、内部で真打や剣聖についての情報を探るようなので、楽座市編までの内容よりも物語の核心に迫ると思われます。

特に、剣聖の暗殺、もしくは暗殺未遂が起これば、それをきっかけに大事が連鎖していって山場となる可能性があります。毘灼の内通者がいるかどうかも気になりますし、目が離せません。

第45話「これからの話」ネタバレ感想【カグラバチ】

ついに神名備上層部に申開きをする時がきました。しかし、身の潔白を証明するだけでなく、自分を戦力に加えさせるところまで話を持っていかなくてはなりません。

でも正直、チヒロの旗色はかなり悪いですよね。上層部からしたらチヒロは危険因子以外の何物でもありませんから。

最高に危険な武器・淵天を隠し持っていた住所不定無職の少年。そいつが突然「俺は英雄・六平国重の息子で、最高に危険な他の妖刀を全部奪ってやるから、絶対に死なせてはいけない妖刀の所持者達に会わせてくれよ!!」とか言い出す訳です。

これまでの双城や京羅を倒した功績も、悪党同士の潰し合いだったと取られるかもしれません。

ただ、神名備上層部のパワーバランスは国重擁護派に傾いている思うんですよ。擁護派が国重を独自に匿って真打を含めた全妖刀を保管させた経緯がありますから、上層部の中で擁護派が優位に立っていないとそういう状況が許されなかったはずです。

だとすれば、息子のチヒロにも同情的ではありそうです。まぁだからといって、敵が4本の妖刀を使用可能になるかもしれないリスクを許容するかどうかは別の話ですが。

18話で「匿ったのはあんたの様に 六平から妖刀を奪おうと」と言っていたマスクの人は擁護派みたいです。もちろん薊も。

薊は「チヒロ君と七本目の妖刀の存在を知ってるのは」「神名備上層部でも一部の人間…」と言っています。もしかしたら真打に封印を施した3人も擁護派なのかもしれません。あの重鎮3人が擁護派くらいでないと、1話で描かれた六平家の平穏な日常が成り立たなさそうですし。

薊がこれまでチヒロ達と通じてきた事を素直に言うか否かも気になりますね。18話でも国重から妖刀を奪おうとしていたオッサンに突かれていました。

一部の読者から裏切り者疑惑がかけられている彼ですけど(名前の花言葉とかで)、その設定や描写はミスリードを誘ったものである可能性もあります。

展開的にチヒロが神名備に加入するのは分かりきった事なので、僕は薊がどういう行動を取るのかと、神名備上層部のそれぞれの思惑(特に妖刀強奪オジ)に注目しています。

後、妖刀所持者達を守るための要塞・慚箱(さんそう)に、神名備の主要戦力が集中しているという設定も出てきました。神名備の戦力は大体登場し終えたと思っていたので、更なる強者登場の余地が生まれた事は素直に嬉しいです。

流石に緋雪クラスの妖術師はいないでしょうけど、準トップクラスくらいの強者ならそれなりに登場しそうです。

また、妖刀所持者を守る慚箱が神社や寺になるのは日本が舞台のダークファンタジーだから分かるとして、温泉と寿司屋は一体何なんですかね(笑)。

ねじり鉢巻きをしていたオジさんは寿司屋で守られているっぽいです(なんてバトル漫画には似つかわしくない文章)。

というか、片目を失明していましたか。サングラスの人は両目とも見えないんでしょうか。

三度笠を被りピースをしている人は良い意味で鬱陶しそうな性格をしてそうです。

若そうなツインテールの女性がいましたが、斉廷戦争が18年前なので結構いい御年齢のはずです。10歳とかで妖刀を振るっていたとは思えませんから若くて三十代半ばあたり、もしかすると四十を超えているのかも?

毘灼の頭領が描かれたページの左上のコマに花瓶が描かれていました。40話で真打について語っていた時に描かれた花瓶と同じでしたが、何か意味があるんでしょうか。

40話の時の飲食店とは場所が違います。毘灼は植物の妖術を使うので、何か関係がありそうななさそうな…。

まぁ、40話で頭領がドヤ顔している時のポーズと、45話のドヤ顔ポーズがかなり似ているので、ただの使い回しなのかもしれませんけどw

外? に鎧武者がいました。もしかしてアイツは六平家を襲撃した奴ですかね。2話で武者っぽい奴(足)が描かれています。

緋雪がゲームをしながら死ね死ね言うのはイメージ通りで、多福とシャルが脇からアドバイスしてるのもイメージ通りでした。

柴がゲーム好きっぽいのは意外でしたが、オカンみたいに説教する人だった事には妙な納得感があります。

新章はチヒロが4人の妖刀所持者の元を回って、毘灼から妖刀を取り戻そうとする展開になりそうです。

…ですが、所有者達と伯理が接触したら即座に妖刀を取り戻せてしまうので、何らかの障害が出てくるはずです。やはり、毘灼が妨害してくるのか、妖刀強奪オジ(早く名前教えて欲しい)が足を引っ張るのか。

何しろ、妖刀の所持者達や各慚箱にいるまだ未登場の神名備など、魅力的なキャラ達が活躍しそうなので新章も楽しく読めそうです。

第46話「勝手な野郎」のネタバレ感想【カグラバチ】

チヒロは結構な力技でいきましたね。よほど妖刀強奪オジ(今回絡んできた奴)にムカついたのか、途中から敬語もやめていました。でも、たまたま上手くいったから良かったものの、普通に悪手だったと思います。

前から思ってたんですけど、チヒロは理屈で知略を巡らすことには長けていますが、相手の感情を汲み取ることが少し苦手なように見えます。対刳雲特選部隊の面々への対応を見た時にも同じことを感じました。

慚箱(さんそう)襲撃のタイミングにも助けられています。

しかし、何の描写もなく慚箱の一つ「国獄(こくごく)」を壊滅させるとは…。どんだけ展開が早いんだよと序盤から言わせられ続けていますw。

国獄に多数いた上位妖術師達の活躍を見たかったのですが非常に残念です。他の慚箱の強者達には是非活躍してほしいです。

妖刀でも落とせない要塞が壊滅してしまいました。という事は、神名備は緋雪を除いても妖刀所持者×4以上の総戦力を持っていたことになります。今回、その内の四分の一が消し飛んでしまいましたが…。

薊は普通にチヒロを助けようとしているので、やはり裏切り者ではないんでしょうか。

ただ、柴は議論で白熱しても薊が守ってくれる等と言っていましたが、そんな素振りを一切見せませんでした。薊は国重派だと知られているので、変に口を出さない方がいいという判断だったのかもしれませんけど。

結果的には、緋雪の方が余程擁護していました。

妖刀強奪オジが「六平国重はここにいる数名の手引によって〜」と言っていた時に描かれていた4人が国重擁護派なんでしょう。

おそらく神名備トップであろう修験者っぽいオジさんは、中立的な立場を取っていました。

唯一の女性の重鎮は、これまでよりも美人化されていたように感じます。

また、雫天石の武器は使ったら死ぬ訳ですが、「国獄」の襲撃で使用した奴らは天理みたいに死を覚悟で使っているのか疑問に思いました。騙されて使わされているとか、洗脳や体が乗っ取られている可能性もありますね。

双城はあの武器をいくつ作ったんだろうなと考えてはいたんですが、最低でも4つ存在しています。

双城や天理の使っていた石を回収した描写はありませんでした。ただ、天理の場合は使用時に手の中に入っていったような描写があります。少なくとも握りながらは使っていませんでした。

双城が雫天石の武器を貸していたヤクザは、マーキングされている等と言っていました。そして使用後に持ち運んでいるので、少なくとも一回の使い切りではないはずです。

双城や天理が使用していた雫天石を使い捨てにしたとも思えませんし、毘灼側には伯理のように物を転送できる妖術師や、マーキングした物の位置を把握できる妖術師がいるのかもしれません。

そういう人間がいれば、剣聖暗殺後に簡単に真打を取り返せますし、六平家の場所がバレた理由付けにもなりそうです。

まぁ、根拠のない想像ですが。

そういえばチヒロが「俺ほどに淵天を使いこなすには一朝一夕じゃいかないぞ」と言っていましたが、双城は二週間ほどで本領を使いこなしていましたね。やっぱりあいつは最高レベルの才能をもっていたようです。

柴は上層部の人間を2人もボコにしたらしいです。多分、妖刀強奪オジと首が長い人でしょう。

妖刀強奪オジは過去に国重と何かあったみたいですが、単なる嫌な奴なのか本人なりの信念があるのかは気になります。正直、言ってる内容はそんなにおかしくないと思うんですよ。

おかしいと言えば、妖刀強奪オジの髪型は後頭部を剃り上げているのに、耳の裏側だけは毛を残しているように見えます。この作品は、何か凄い髪型の人が多く登場しますね。

逃げ出した妖刀所持者のお兄さんは「漆羽(うるは)」という名前だそうです。チヒロ達が漆羽と接触できるかどうかは分かりませんが、毘灼+4人の雫天石使用者と対決する事にはなりそうです。

でも、流石に戦力差が大きすぎますね。チヒロ+伯理(転送能力は使用不能)+緋雪でもキツそうです。柴や多福がいても厳しいでしょう。

国獄の襲撃は陽動で、本隊が剣聖のいる場所を襲撃しようとしている可能性もあります。

しかし、新章が始まってすぐに総力戦の様相を呈してきました。多分、漆羽は一時的には妖刀を取り戻してチヒロと共に戦うと思うのですが、その後どういう運命を辿るんでしょうね。

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