よく読み間違えられる漢字と、誤読とは言い切れない漢字の読みを一覧にしてみました。
読み間違えが多い漢字
【あ】
灰汁(あく)
○あく ×はいじる、はいじゅう
欠伸(あくび)
○あくび ×けっしん
徒となる(あだとなる)
○あだとなる ×ととなる
天晴れ(あっぱれ)
○あっぱれ ×てんぱれ
家鴨(あひる)
○あひる ×かも
強ち(あながち)
○あながち ×つよち
粗利益(あらりえき)
○あらりえき ×そりえき
著す(あらわす)
○あらわす ×ちょす、しるす
海女(あま)
○あま ×うみおんな、かいじょ
行脚(あんぎゃ)
○あんぎゃ ×ぎょうあし
行灯(あんどん)
○あんどん ×ぎょうとう
【い】
烏賊(いか)
○いか ×とりぞく
潔い(いさぎよい)
○いさぎよい ×けつい
弄る(いじる)
○いじる ×ほうむる
一日の長(いちじつのちょう)
○いちじつのちょう ×いちにちのちょう
一段落(いちだんらく)
○いちだんらく ×ひとだんらく
茨城(いばらき)
○いばらき ×いばらぎ
意訳(いやく)
○いやく ×いわけ
嫌気(いやけ)
○いやけ ×けんき
西表島(いりおもてじま)
○いりおもてじま ×にしおもてじま
海豚(いるか)
○いるか ×うみぶた
異名(いみょう)
○いみょう ×いめい
所謂(いわゆる)
○いわゆる ×しょい、ところい、しょかつ
引率(いんそつ)
○いんそつ ×いんりつ
【え】
役務(えきむ)
○えきむ ×やくむ
壊死(えし)
○えし ×かいし
会釈(えしゃく)
○えしゃく ×かいしゃく
【お】
押印(おういん)
○おういん ×おしいん
各々(おのおの)
○おのおの ×かくかく
覚書(おぼえがき)
○おぼえがき ×かくしょ、かくがき
徐に(おもむろに)
○おもむろに ×じょに
御中(おんちゅう)
○おんちゅう ×ごちゅう、おんなか
【か】
該当(がいとう)
○がいとう ×かくとう
箇所(かしょ)
○かしょ ×こしょ
河川敷(かせんしき)
○かせんしき ×かせんじき
割愛(かつあい)
○かつあい ×わりあい
角地(かどち)
○かどち ×かくち
完遂(かんすい)
○かんすい ×かんつい
間髪を容れず(かんはつをいれず)
○かんはつをいれず ×かんぱつをいれず
官吏(かんり)
○かんり ×かんし
【き】
帰依(きえ)
○きえ ×きい
気障(きざ)
○きざ ×きしょう
忌引き(きびき)
○きびき ×いびき
既出(きしゅつ)
○きしゅつ ×がいしゅつ
輝度(きど)
○きど ×こうど
筐体(きょうたい)
○きょうたい ×けいたい
琴線(きんせん)
○きんせん ×ことせん
【く】
奇しくも(くしくも)
○くしくも ×きしくも
曲者(くせもの)
○くせもの ×きょくしゃ、きょくもの
供奉(ぐぶ)
○ぐぶ ×きょうほう
玄人(くろうと)
○くろうと ×げんじん
【け】
逆鱗(げきりん)
○げきりん ×ぎゃくりん
貶す(けなす)
○けなす ×とぼす
解熱(げねつ)
○げねつ ×かいねつ
原因(げんいん)
○げんいん ×げいいん
言質(げんち)
○げんち ×げち、ことしつ
※辞書によっては、誤読が定着した「げんしつ」の読みも記載されている
嫌悪(けんお)
○けんお ×けんあく
【こ】
首を回らす(こうべをめぐらす)
○こうべをめぐらす ×くびをまわらす
更迭(こうてつ)
○こうてつ ×こうそう
声を荒らげる(こえをあららげる)
○こえをあららげる ×こえをあらげる
極彩色(ごくさいしき)
○ごくさいしき ×ごくさいしょく
御来迎(ごらいごう)
○ごらいごう ×ごらいこう
御利益(ごりやく)
○ごりやく ×ごりえき
好々爺(こうこうや)
○こうこうや ×こうこうじい
古文書(こもんじょ)
○こもんじょ ×こぶんしょ
強面(こわもて)
○こわもて ×きょうめん
(寺を)建立する(てらをこんりゅうする)
○てらをこんりゅうする ×てらをけんりつする
※「(建立)けんりつ」は、寺院・堂・塔以外を築き上げる場合に使う
言語道断(ごんごどうだん)
○ごんごどうだん ×げんごどうだん
【さ】
五月雨(さみだれ、さつきあめ)
○さみだれ、さつきあめ ×ごがつあめ
【し】
至極(しごく)
○しごく ×しきょく
市井(しせい)
○しせい ×いちい、しい
七回忌(しちかいき)
○しちかいき ×ななかいき
十把一絡げ(じっぱひとからげ)
○じっぱひとからげ ×じゅっぱひとからげ、じっぱひとかげ
疾病(しっぺい)
○しっぺい ×しつびょう
若干(じゃっかん)
○じゃっかん ×わかかん
事由(じゆう)
○じゆう ×じゆ
首相(しゅしょう)
○しゅしょう ×しゅそう
遵守(じゅんしゅ)
○じゅんしゅ ×そんしゅ
職人気質(しょくにんかたぎ)
○しょくにんかたぎ ×しょくにんきしつ
進捗(しんちょく)
○しんちょく ×しんぽ
【せ】
逝去(せいきょ)
○せいきょ ×ききょ・いきょ
脆弱(ぜいじゃく)
○ぜいじゃく ×もろじゃく、もろよわ
惜敗(せきはい)
○せきはい ×ざんぱい
席巻(せっけん)
○せっけん ×ざかん
漸次(ぜんじ)
○ぜんじ ×ざんじ
【そ】
巣窟(そうくつ)
○そうくつ ×すくつ
総帥(そうすい)
○そうすい ×そうし
造詣(ぞうけい)
○ぞうけい ×ぞうし
措置(そち)
○そち ×しょち
【た】
代替(だいたい)
○だいたい ×だいがえ
大団円(だいだんえん)
○だいだんえん ×だいえんだん
手繰る(たぐる)
○たぐる ×てさぐる
出汁(だし)
○だし ×でじる
【ち】
貼付(ちょうふ)
○ちょうふ ×はりつけ
【つ】
月極め(つきぎめ)
○つきぎめ ×げっきょく
美人局(つつもたせ)
○つつもたせ ×びじんきょく
【て】
添付(てんぷ)
○てんぷ ×そうふ
【と】
踏襲(とうしゅう)
○とうしゅう ×だしゅう、ふしゅう
頭取(とうどり)
○とうどり ×あたまどり、とうしゅ
独擅場(どくせんじょう)
○どくせんじょう ×どくだんじょう
「どくだんじょう」という読み方の漢字は、独壇場という字になる。
心太(ところてん)
○ところてん ×しんた
【な】
仲人(なこうど)
○なこうど ×なかにん
何卒(なにとぞ)
○なにとぞ ×なにそつ
【に】
柔和(にゅうわ)
○にゅうわ ×じゅうわ
【ね】
年俸(ねんぽう)
○ねんぽう ×ねんぼう
【は】
破瓜(はか)
○はか ×はきゅう
捗る(はかどる)
○はかどる ×はかる
版図(はんと)
○はんと ×はんず
凡例(はんれい)
○はんれい ×ぼんれい
汎用(はんよう)
○はんよう ×ぼんよう
【ひ】
直向き(ひたむき)
○ひたむき ×じかむき、ちょくむき
他人事(ひとごと)
○ひとごと ×たにんごと
※他人事は誤読から発生した言葉で、NHKなどの放送局はこの言葉を認めていない。自分には関係ない、という意味の言葉は「人事(ひとごと)」。
【ふ】
訃報(ふほう)
○ふほう ×けいほう
雰囲気(ふんいき)
○ふんいき ×ふいんき
【ま】
蔓延(まんえん)
○まんえん ×まんえい
【み】
身重(みおも)
○みおも ×しんじゅう
水を得た魚のよう(みずをえたうおのよう)
○みずをえたうおのよう ×みずをえたさかなのよう
未曾有(みぞう)
○みぞう ×みぞうう
明朝体(みんちょうたい)
○みんちょうたい ×みょうちょうたい
【む】
武者(むしゃ)
○むしゃ ×ぶしゃ
【も】
用いる(もちいる)
○もちいる ×よういる
文盲(もんもう)
○もんもう ×ぶんもう
諸刃の剣(もろはのつるぎ)
○もろはのつるぎ ×もろはのけん
【ら】
礼賛(らいさん)
○らいさん ×れいさん
【れ】
廉価(れんか)
○れんか ×けんか
【や】
八百万(やおよろず)
○やおよろず ×はっぴゃくまん
約定(やくじょう)
○やくじょう ×やくてい
野に下る(やにくだる)
○やにくだる ×のにくだる
【よ】
漸く(ようやく)
○ようやく ×しばらく
誤読とは言い切れない読み方・どちらも正しい読み方
【あ】
あり得る(ありうる・ありえる)
・伝統的な読みは「ありうる」
○ありうる △ありえる
国語世論調査で、「ありえる」と呼んでいる人の割合が過半数を占めていると判明した。NHKなどの放送局でも「ありえる」という読み方を認めている。
【い】
依存(いそん・いぞん)
・伝統的な読みは「いそん」
○いそん △いぞん
本来の読み方は「いそん」だが、「いぞん」と記載する辞書も増えてきた。NHKなどの放送局でも「いそん」という読み方より、「いぞん」という読み方を優先している。
【お】
大舞台(おおぶたい・だいぶたい)
・伝統的な読みは「おおぶたい」
○おおぶたい △だいぶたい
NHK放送での読みは、古典芸能の場合は「おおぶたい」とし、それ以外の場合は「おおぶたい」と「だいぶたい」の両方としている。
また、晴れの場・活躍の場という意味で「だいぶたい」の読みを載せる辞書もある。
【き】
牛車(ぎっしゃ・ぎゅうしゃ・うしぐるま)
辞書によっては、「ぎゅうしゃ」「うしぐるま」という読みが記載されている。
「ぎっしゃ」には牛に引かせる貴人乗用の車という意味しかないが、「ぎゅうしゃ」「うしぐるま」には牛に引かせる荷車という意味もある。
【こ】
御用達(ごようたし・ごようたつ)
辞書によっては、「ごようたつ」という読みも記載されている。また、元々は「ごようたつ」という読み方だった。
【さ】
早急(さっきゅう・そうきゅう)
伝統的な読み方は「さっきゅう」
現代では「そうきゅう」と読む人の方が多い。
【し】
詩歌(しいか・しか)
どちらの読み方も辞書に載っている。
舌鼓(したつづみ・したづつみ)
伝統的な読み方は「したつづみ」
NHKなどの放送局は慣用的な読みの「したづつみ」も認めていて、「したづつみ」の読みを記載する辞書も多い。
出生率(しゅっしょうりつ・しゅっせいりつ)
どちらも辞書に載っていて、医学・法律用語では「しゅっせいりつ」と読むことがある。
【す】
出納(すいとう・しゅつのう)
・伝統的な読みは「すいとう」
慣用読みの「しゅつのう」を記載する辞書も増えてきた。
ただし出納長は「すいとうちょう」、出納簿は「すいとうぼ」と読まなければいけない。
【そ】
相殺(そうさい・そうさつ)
・伝統的な読みは「そうさい」
「そうさつ」は慣用読みだが、多くの辞書に記載されるようになった。また、「そうさつ」には「殺しあう」という意味もある。
【た】
>殺陣(たて・さつじん)
殺陣(たて・さつじん)
「たて」の読みが一般的だが、多くの辞書には「さつじん」の読みも記載されている。
【ち】
乳離れ(ちばなれ・ちちばなれ)
・伝統的な読みは「ちばなれ」
放送文化研究所・放送用語班の行った調査では、新しい読み方の「ちちばなれ」を使う人が8割以上となった。
多くの辞書にも「ちちばなれ」の読みが載っている。
重複(ちょうふく・じゅうふく)
・伝統的な読みは「ちょうふく」
慣用読みの「じゅうふく」も辞書に記載されるようになった。
【つ】
続柄(つづきがら・ぞくがら)
・伝統的な読みは「つづきがら」
「ぞくがら」という読みも定着し、辞書に記載されるようになった。
【に】
肉汁(にくじゅう・にくじる)
・伝統的な読みは「にくじゅう」
NHKの放送用語委員会では「にくじゅう」の読みを推奨しているが、「にくじる」の読みも認めている。また、2000年に行われた「ことばのゆれ調査」で、「にくじる」と読む人が7割を超えている事が分かった。
【ほ】
発足(ほっそく・はっそく)
○ほっそく ○はっそく
「ほっそく」という読みが一般的だが、「はっそく」の読みも間違いではない。漢音・ハツと呉音・ホツの違い。
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